【採集道具】筆
こんにちは。今回は最強の昆虫採集道具について書きます。
最強の採集道具、それは...
「筆」です!
「昆虫採集に筆?」と思うかもしれませんが、これがめちゃくちゃ使いやすいんです!
僕が採集で使っている筆はこちら。
Pentel 画筆 14号(丸・大) ZBPR-14
リンクを貼ろうとして気付いたのですが、もう売ってないっぽい...?この筆、実は僕が小学生のときに使っていたもの。
似たようなのを見つけたのでそちらのリンクを貼っておきます。
商品説明によると、
独自製法の特殊毛材を使った、水ふくみとコシの強さのバランスが良い画筆
らしいです。そうそう、これこれ。この特殊毛材がポイント。何故そこが大事なのかは後で詳しく書きますね。
どうやって採集に使うのか。
虫を払い落としたり、木の隙間等から追い出したりして使います。
僕が筆をよく使うのはゴキブリを採集するとき。
地面を歩いているゴキはプリンカップや遠沈管を被せると採れますが、木についている奴はかなり厳しい。特にペリプラなんかは動きが速いので、サササッ...っと木の上の方に逃げられてしまったら終わりです。
絶対に逃げられたくない!ここで、筆の登場です。木に付いているゴキを筆で払い落として炭カルを塗ったプリンカップでキャッチ!これだけですが、筆の使い方に少しコツがあります。
それは、筆の毛のコシを使って虫を浮かせることです。
真下に落とすと、木に着地してどこかに逃げられる可能性が高くなりますし、プリンカップと木の隙間から落ちてしまう可能性もあります。
叩いて落とすイメージではなく、"払い"落とすイメージです。大事なのは角度。虫の斜め上から払えば自然に宙に浮くので、それをキャッチです。とはいえ、角度を気にしすぎて調節しているあいだに逃げられてしまっては困るので、スピーディーにいきましょう。
筆の良いところはなんと言っても隙間をつくらないこと。筆を使えば初令幼虫なんかも余裕です。
ゴキブリを例にして書いてきましたが、勿論他の虫でも使えます。ムカデなんかの大きな奇蟲からピンセットではつかみにくい小さな虫まで、何にでも使えます。
筆が活躍するのは木での採集だけではありません!この前のワモンゴキブリ採集では、筆を使って側溝蓋の穴からワモンを追い出しました。万能です。
↓ワモン採集の記事はこちら
【採集記】東京都産ワモンゴキブリ採集 - Ves1164’s blog
Pentelの筆はナイロン100%なので、いくら雑に扱っても毛が切れないし、汚れても洗えばすぐに綺麗になります。しかもコシが強い!オススメです。
ダニ屋の方は小さな筆を使って採集している人も多いですが、他の虫屋さんが筆を使っているのはあまり見ない気がします。(僕の周りだけかもしれませんが。)是非、採集道具に筆を取り入れてみてください。
それでは、また。