【採集記】東京都産ワモンゴキブリ採集
東京都産ワモンゴキブリを求めて都市部へ!!
今回は、新米虫屋(Twitter:@aOwr9r9MrlnGuHs)とAさん(仮名)と僕の3人での採集。
2021年9月10日(金)夜、電車とバスを乗り継いで、少し迷いながらも目的の場所へ到着。Aさん(仮名)は途中からの参戦なので、新米虫屋と僕の2人で採集スタート。都市部なので人が沢山。ヘッドライトを着けて遠沈管や筆を持っている僕らはただの不審者です。
到着したはいいものの、どこにいるのか分からず、不安は募るばかり。
とりあえず、そこらへんの落ち葉を漁ってみると...
ゴキブリを発見!モリチャバネゴキブリでした。かわいい。
とりあえず、ゴキブリ坊主は避けられたので一安心。この調子でワモン、あわよくばトビイロも採りたいところ。ここで予め用意しておいたトラップを何個か設置。今回使うトラップは、炭カルを塗ったプリンカップにベイトを入れ、周りを新聞紙で覆ってゴキブリが登りやすいようにしたもの。
そうこうしているうちに、Aさん(仮名)も到着。3人で落ち葉を漁るが...モリチャバネばかりで本命はいなそう。(落ち葉を漁っている時に毛虫に刺され、後に僕は苦しむことになる。)
ここで新米虫屋は帰宅。現地についてから約30分。(バス停で迷わなければもうちょっと居られたよなぁ...申し訳ない。)
モリチャ天国に別れを告げ、近くの公園へ。
少し歩いてみると、何かが飛んだ。
...ワモンだ!!
すかさずプリンカップを被せて捕獲しようとしたが、逃げられてしまった。でも良いんだ。いることは確認できたんだからあとは採るだけ。そう、採るだけだ。膨らむ期待、速まる鼓動、強まる偏頭痛。
逃げられたあたりにトラップを仕掛け、ルッキング開始。
おぉ、沢山いる!
側溝蓋から顔を出してこちらを窺っているワモンを何頭か発見。でも賢い。危険を感じたらすぐに側溝蓋の穴の中に隠れられるようにしている。
なるべく静かに近づいて、筆で側溝蓋の穴から追い出して採るしか無さそうだ。相手はワモン。気配を消すのは元々得意なので問題ない。問題はスピード。精神統一。いざ!!
筆でワモンを追い出す。逃げるワモン。プリンカップを被せて...捕獲!!
油断は禁物。逆さになったプリンカップに紙を差し込んで裏返し、蓋を閉める。
よし!!!
慣れればその後は速い。次々とワモンを捕獲。
側溝蓋の上やその周りにもトラップを設置。
何分か待つと...
トラップでも捕獲!
いやぁ、自分が作ったトラップで採れると嬉しい!
Aさん(仮名)も無事ワモンを採り、2人とも大満足。
約2時間で♂×4、♀×2を採集。これなら繁殖も問題なくできそうだ。
もういい時間だったので、帰ることに。公園から出て駅に向かう。
あれ、こんなにゴキブリいたっけ?
周囲を見渡せばゴキブリだらけ。だいたい1㎡に3~4頭くらい。公園では1頭も見かけなかったクロゴキブリだ。少し歩くとワモンゴキブリも発見。
公園→ワモンだけ
歩道→クロゴキだけゾーン
ワモン,クロゴキどちらもいるゾーン
こんな感じ。棲み分けを調べるのも面白そうだ。
ワモン,クロゴキどちらもいるゾーンでは、クロゴキの♂がワモンの♂に向かって翅を上げる、威嚇のような行動も確認できた。フィールドでは飼育で見られないような行動が見られるので面白い。(感動していて動画や写真を撮るのは忘れてしまった。)
飼育下でワモンとクロゴキを同じケースに入れたら同じような行動をするのだろうか。試してみたい。
本格的に時間がまずくなってきたので、急いでトラップを回収して撤収。結局、公園外のトラップにはナメクジしか入っていなかったが、総合的に見ればワモンも採れて面白い行動も観察できたので大満足。本当に良い採集でした。
おわり。
それでは、また。